ぶらあび

ジャンルを超え、地域を超え、時代を超えて「時間芸術」(音楽、文学、話芸、香道…)、「空間芸術」(建築、彫刻、陶芸、絵画、書道、華道…)、「総合芸術」(舞踊、演劇、映画、茶道…)など芸術全般の感想を書き綴ります。(オススメ公演情報等はスマホ版で表示されないのでPC版でご覧下さい。)

ヴェルディの生涯 全7話

【題名】ヴェルディ―の生涯 全7話
【放送】CLASSICA JYAPAN(CS736)
    平成25年10月6日(土)10時00分〜11時40分
【監督】レナート・カステラーニ
【脚本】ゲネ・ルオット
【音楽】ローマン・フラード
【出演】ジュゼッペ・ヴェルディ役 ロナルド・ピックアップ
    アントニオ・バレッツィ役 ジャン・ピエロ・アルベルティーニ
    カルロ・ヴェルディ役 オメロ・アントヌッティ
    エマヌエーレ・ムツィオ役 エンツォ・セルシコ
    マリア・バレッツィ役 アドリアーナ・インノセンティ
    ルイザ・ウッティーニ役 アグラ・マルシリ
    フィノーラ役 レオポルド・トリエステ
【収録】1982年
【感想】
今日10月10日は“トートー(TOTO)”で「便器の日」ということはご存知の方も多いと思いますが、もう1つ、今年が生誕200年のアニバーサリーであるヴェルディの生誕日でもあります。ということで、現在、クラシカジャパンではヴェルディに関する様々な特番が組まれており、なかでもヴェルディのオペラ全曲放送(TUTTO VERDI)が注目されます(今年、同様に生誕200年を迎えたワーグナーのオペラ全曲放送も期待したいのですが...)。全27曲(何故かヴェルレクも含まれていますが、宗教音楽と言っても多分にオペラチックな作品なので、このような扱いとなることにあまり違和感はありません。)のうち既に21曲が放送され、僕のライブラリーにも追加されています。世評、クラシカジャパンは(アダプター又は衛星アンテナのいずれかを介さなければならないという原因で)画質の粗さに難があると指摘されることが多いですが、僕が利用しているNTTのひかりTVは有線なのにアダプターが不要なので画質の粗さは概ね解消され、その点に不満をお持ちの方には特にお勧めできます(但し、再生装置に制約がありますのでご留意下さい)。


左からヴェルディ自画像(1886年)、パルマ王立劇場、オケピ
https://teatroregioparma.it/
http://www.verdi.or.jp/index.html

なお、以前もこのブログで書きましたが、日本ではAppleとソフトバンクの貢献によって、この数年で音楽や映像の受容形態が様変わりしたと思います。これまでは音楽や映像が流通するメディアとしてはCD及びDVDが主流であったと思いますが、この数年で音楽や映像のコンテンツを自由に持ち運び又はアクセスすることができるデバイス(iPod、iPhone、iPad)とそのデバイスを使って外部からいつでもコンテンツを採り出せるネットワークハードディスク(NAS)が登場すると共に、大容量のコンテンツをストレスなく扱えるモバイルブロードバンド回線(100〜200Mbps)が普及し、加えてハイレゾ音源(192KHz/24bit〜)等に代表される超高品質のコンテンツも流通し出したことで、音楽や映像がデジタルデータとして流通し、受容される時代へと本格的に突入しました(音楽が流通、受容される媒体の変遷:「楽譜」→「レコード」→「CD・DVD」→「デジタルデータ(ネットワーク)」)。これまでの媒体と比べて自由度の高いデジタルデータとして音楽や映像が流通されるようになったことにより、これまで以上のクォリティーを保ちつつ、より柔軟性や多様性のある受容の可能性が広がり一層豊かな芸術ライフが安価かつ容易に実現できる環境が整いました。その意味で、ハイレゾ音源等の高品質のデジタルデータを供給するECサイト(主要なECサイトは以下のURLで紹介)や特定の分野の幅広いデジタルデータを供給する専門番組(クラシカジャパン、衛星劇場、WOWOW、各種のインターネットラジオ)など、音楽や映像をデジタルデータとして供給するコンテンツプロバイダーは、益々、そのプレゼンスを増してくるものと思います。因みに、ソニーからハイレゾ対応ウォークマン等のハイレゾ対応機器が発売されます。

http://d.hatena.ne.jp/bravi/20130302/p1

さて、クラシカジャパンのヴェルディ特番として、イタリア統一運動が活発化した激動の時代に大作曲家でありながら国会議員としても活躍したヴェルディの波乱の人生を描いたTVドラマの傑作「ヴェルディの生涯」(イタリア国営放送が制作した大河ドラマのようなもの)が放送されていますので、便器の日を記念してヨーロッパと日本のトイレ事情の比較文化論的な考察も交えながら少し書きしたためてみようかと思っています。

続く。

◆おまけ
先ず、歌劇王ヴェルディ弦楽四重奏曲ホ短調ロータス・カルテットの演奏でどうぞ。

次に、歌劇王ヴェルディピアノ曲(歌のないロマンツァ)をどうぞ。

最後に、リストがヴェルディの歌劇をピアノ演奏用に編曲した作品のうち、『歌劇「エルナーニ」演奏会用パラフレーズ』と『歌劇「ドン・カルロ」祝典の合唱と葬送行進曲』をどうぞ。リストは同年代の作曲家であるヴェルディワーグナーのオペラを数多くピアノ演奏用に編曲していますが、リストを初めとした当時のピアニストはグランドオペラへの憧れが強く、何とか歌手のようにピアノを歌わせることができないかと歌劇場に通い詰めては気に入ったフレーズをピアノ演奏用に編曲し、サロンで披露することが盛んに行われたと言われています。