▼「共感」と「Sympathy」日本語の「共」は、両手で神様へお供え物を捧げることを表す象形文字ですが、同じものを「分かち合う」という語感があります。また、ギリシャ語に由来する英語の接頭辞「Sym(Syn)」は「同じ」という語義を含み、同じものを「分かち合う」という語感があります。【例】Sympathy(共感)=Sym(同じ)+pathy(心)を分かち合うSymphony(交響曲)=Sym(同じ)+phony(音)を分かち合うSynergy(相乗効果)=Syn(同じ)+energy(力)を分かち合う
◉未だ数少ない音楽業界で公表されているSDGsの取組事例
【ゴール3】すべての人に健康と福祉を
▶音楽が社会にできることの一つとして、コンサートへ足を運ぶことができない方へ病院や商業施設、銀行、空港、駅等で演奏会を開催(アルゲリッチ芸術振興財団)
▶「BGMのテンポがお店での購買行動に及ぼす影響」「居心地の良いBGMの音量」など音が人に与える影響に関する様々な研究を行い、「免疫力を高める音楽」「仮眠のための音楽」「禁煙を支援する音楽」「女性のPMSを緩和させる音楽」「血行を良くする音楽」「シニアのためのヒーリング音楽」など人々の健やかな暮らしを支える音楽を提供(USEN)
▶0歳児でも入場できるコンサートの開催や託児サービスを設けて育児中でもコンサートへ来場しやすい環境を整備(名古屋フィルハーモニー交響楽団)
▶ヘッドホン・イヤホン商品の70%以上で、耳の健康に留意した機能を搭載(ヤマハ)
▶次世代のライブビューイングシステムを開発(ヤマハ)
【ゴール4】質の高い教育をみんなに
▶学校等訪問コンサート、子供のための無料コンサートなど県内外でピノキオコンサートを開催(アルゲリッチ芸術振興財団)
▶ハイクオリティなコンテンツを子供に提供し、子供の成長を支援(USEN)
▶小中学校で行う「移動音楽教室」や、各区の小劇場等で行う「なごや子どものための巡回劇場」などを開催(名古屋フィルハーモニー交響楽団)
▶新興国のローカル音楽演奏に必要な機能を備えた電子楽器の拡充(ヤマハ)
▶スクールプロジェクト 7カ国100万人に器楽学習の機会を提供(ヤマハ)
【ゴール5】ジェンダー平等を実現しよう
▶音楽界は他の分野に比べてジェンダーの平等を実現(アルゲリッチ芸術振興財団)
【ゴール10】人や国の不平等をなくそう
▶人種や宗教等を超えて「音楽」という世界の共通言語を通して交流(アルゲリッチ芸術振興財団)
▶障がいの内容や種別に応じた鑑賞環境の整備、来場者への対応などに配慮した、福祉コンサートを各地で開催(名古屋フィルハーモニー交響楽団)
▶世界各国・地域に最適な吹奏楽・オーケストラ普及支援(ヤマハ)
【ゴール11】住み続けられるまちづくりを
▶音楽祭を通して教育、国際交流、産業連携、観光等の地域活性化、地方創生に貢献(アルゲリッチ芸術振興財団)
▶音楽の街づくりプロジェクト(おとまち)(ヤマハ)
【ゴール16】平和と公正をすべての人に
▶「平和」「国際的な交流」「未来」「寛容と連携」「芸術は孤高のものではなく、人と共にあることが大事だ」という信条を持ち、ピノキオコンサートのおはなしの中でもこのことに触れるなど「人の育成」に注力(アルゲリッチ芸術振興財団)