大藝海〜藝術を編む〜

言葉を編む「大言海」(大槻文彦)、音楽を編む「大音海」(湯浅学)に肖って藝術を編む「大藝海」と名付けました。伝統に根差しながらも時代を「革新」する新しい芸術作品とこれを創作・実演する無名でも若く有能な芸術家をジャンルレスにキャッチアップしていきます。

サン=サーンス「管楽器のための室内楽作品全集」

【楽曲】七重奏曲変ホ長調op.65
    ホルンとピアノのためのロマンスop.36
    タランテッラop.6
    「動物の謝肉祭」より「白鳥」「像」
    フルートとピアノのためのロマンスop.37
    カヴァティーヌop.144
    ホルンとピアノのためのロマンスop.67
    デンマークとロシアの俗謡による奇想曲op.79
    歌劇「サムソンとダリラ」より「あなたの声で,わたしの心が開かれる」
    クラリネットとピアノのためのソナタop.167
    祈りop.158
    オーボエとピアノのためのソナタop.166
    オドレットop.162
    バスーンとピアノのためのソナタop.168
【演奏】ローラン・ヴァグシャルとパリ管弦楽団ソリストたち
     <Pf>ローラン・ワグシャル
     <Pf>パスカルゴダール
     <Fl>ヴァンサン・リュカ
     <Ob>アレクサンドル・ガッテ
     <Cl>オリヴィエ・デルベス
     <Fg>マルク・トレーネル
     <Tp>フレデリク・メヤルディ
     <Hr>アンドレ・カザレ
     <Tp>ギヨーム・コテ=デュムラン
     <Vn>千々岩英一、アンジェリク・ロワイ
     <Va>アンナ・ベラ・シャーベ
     <Vc>エマニュエル・ゴグ
     <Cb>ベルナール・カゾラン
【録音】2010年5月
【音盤】Indesens
【値段】2,792円
【感想】
アップル社のiPhoneの登場と共に音楽受容のあり方が多様化してきたように思います。昔は、楽譜を媒体として音楽が流通し、それを自分で演奏して楽しむしかありませんでしたが、音楽が貴族から民衆のものとなり、高速移動手段や録音技術の発達に伴って徐々にプレーヤーと観客の分化が進んできました。そして、最近では、音楽がレコード、CDやDVDと言った決して可搬性に優れているとは言えない媒体から、モバイルデバイスの普及と共にネットワークを介して流通するデジタルコンテンツという新しい媒体が生まれ、この数年でいつでもどこでも音楽にアクセスできる環境が整いました。僕はSoft BankのiPhone(音源用)とiPad(映像用)を使っていますが、Soft Bank のモバイルルーターWi-Fi)は110Mppsという有線ネットワーク並みの通信速度なのでストレスなくデジタルコンテンツにアクセスできるようになり、芸術に埋もれて暮らすことができる夢のような生活が実現しました。来月(?)にiPhone5がリリースされますが、Soft Bankはブラチナバンドが始まって格段につながりやすくなり、また、営団や都営等の地下鉄でも使えるので大変に重宝しています。また、何故か通信速度(実速値を含む)が速いのに料金が断然に安いのは助かります!!僕もSoft Bankユーザーになって分かりましたが、既存ユーザーに対するプレゼント企画等が充実していて心憎いアフターサービスが嬉しい限りですし、各種の問合せ対応の素早さ、業界をリードするユニークなサービスや端末のリリースなどその優位性は目を見張ります。僕はSoft Bankからお金を貰って宣伝している訳ではありませんが、良いものは自信をもって勧める主義なので、あまたもSoft Bankで快適な芸術ライフを楽しみませんか。

サービス キャリア 速度 料金 総合評価
ULTRA WiFi 4G Soft Bank 110Mbps 3,880円
EMOBILE 4G e-Access 75Mbps 3,880円
Xi NTT docomo 75Mbps 3,980円
WiFi WALKER au 40Mbps 4,410円 ×

日本では、サン=サーンスと言えば、交響曲第3番「オルガン」及びピアノ協奏曲と、幾つかの小品しか演奏されませんが、実は室内楽にこそ薫り高い名品が多く、室内楽作品を知らずしてサン=サーンスを語ることはできません。そんなサン=サーンス室内楽作品のうち、パリ管の首席奏者が集って管楽器の室内楽作品を集めた興味深いCDがあったので購入してみました。フランスは「管の国」と言われるとおり管楽器の名手が多いことで有名ですが、とりわけパリ管の首席奏者が奏でる管楽器の香り立つような豊潤な音色に心を奪われます。世評、サン=サーンスの作品には内容がないと揶揄されることが多いですが、まるで印象派の絵画を見るような、その音色が持つ極彩色の華やかさと、その一方で、決して原色が剥き出しのまま乱暴に放置されることなくソティスフィケートされた柔らかいグラデーションによって耳障りの良いマイルドな響きに仕立てられており、いずれの作品もハズレのない名品ばかりが揃っているように思います。とりわけピアノの名手であったサン=サーンスらしくピアノパートの趣向が凝らされていて、それが管楽器の魅力を一層と引き立たせているように感じられます。このCDは、パリ管の名手達による妙技によって、これらの楽曲が持つエッセンスが過不足なく表現され、個人的にはこの1、2年でリリースされたCDの中では指折りの1枚に数えられる名盤であると思います。それでは、何曲か簡単に感想を残しておきたいと思います。

現在、感想を執筆中。。。。続く


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◆おまけ
サン=サーンスは華やかな交響曲やピアノ協奏曲が人気ですが、実は室内楽作品にも色彩感溢れる魅力的な作品が多いです。

オーボエとピアノのためのソナタ

クラリネットとピアノのためのソナタ

バスーンとピアノのためのソナタ

フルートとピアノのためのロマンス

ホルンとピアノのためのロマンス 

◆おまけのおまけ
日本では演奏されないサン=サーンスの声楽曲はいかが。

ピアノの名手であったサン=サーンスの自作自演です。

若さ漲る溌剌したアンサンブルで本日のお開き。