<お詫び> ▼戦争後遺症からの解脱と音楽の甦り(ブログの枕単編) 現代音楽、ブロードウェイやハリウッドの音楽などを精力的に採り上げてグラミー賞、トニー賞やエミー賞などの数々の国際賞を受賞している指揮者で、著書「指揮者は何を考えているか」や映画…
▼日本音楽の構造(ブログの枕短編) 令和6年6月6日は6のゾロ目ですが、中国では数字の語感から縁起が良い数字(六六大順)と捉えられている一方で、欧米では聖書の言葉から不吉な数字(新約聖書ヨハネの黙示録第13章第18節)と捉えられており、各文…
▼日本人を枯れすすきにしてしまう世間とは?(ブログの枕短編) あまり時間がありませんので軽く与太話で済ませたいと思います。昭和の名曲「昭和枯れすすき」の「貧しさに負けた、いえ世間に負けた・・・幸せなんて望まぬが、人並みでいたい・・・世間の風…
▼地図を編む(ブログの枕単編) GWなので軽く与太話で済ませたいと思います。GWで地図を見る機会が増えていると思いますが、先日、外国人の知人から日本地図には「関東」とは表記されているのに「関西」とは表記されていないのはどうしてなのかという質…
特別上映:坂本龍一パフォーマンス記録映像「LIFE-WELL」と歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」と東京・春・音楽祭2024(ディオティマ弦楽四重奏団)と仇桜< STOP WAR IN UKRAINE >
▼仇桜(ブログの枕単編) 「明日ありと 思う心の 仇桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」(親鸞) 桜を見ながら親鸞が浮世の儚さを桜に仮託して詠んだ和歌を思い出しましたが、日本人は散華の美に象徴されるように桜に多様なプロジェクション(投射)を見い出す独…
▼世界のサカモトの世界(ブログの枕単編) 来る3月28日に一周忌を迎える坂本龍一さんですが、名前に「龍」の文字がつく人は辰年生まれの人が多く、坂本龍一さんのほかにも村上龍さんや芥川龍之介なども今年が年男の辰年生まれだそうです。因みに、坂本龍…
▼ナラティブを拡張する「推し」(ブログの枕単編) 東京スカイツリーがある東京都墨田区押上の地名は、隅田川が東京湾へ注ぐ河口に堆積した土砂で押し上げられて出来た陸地であることに由来しています。古地図を見ると、縄文時代には、武蔵野台地(東京)、…
▼ナラティブを生きる(ブログの枕単編) ウサギとカメ、北風と太陽、オオカミ少年などの寓話が世界中で親しまれているイソップ物語(紀元前6世紀の古代ギリシャ時代にトルコ人奴隷・イソップが生きるための知恵や権力者への戒めを物語るために自然物を擬人…
【新年の挨拶①はこちら】 ▼タツノオトシゴの子育て(ブログの枕単編) 謹賀新年。旧年中は拙ブログをご愛顧賜り、誠にありがとうございました。本年も旧倍のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。さて、後漢書の李膺伝には黄河竜門の急流を鯉が登ると竜…
【新年の挨拶②はこちら】 ▼共生(空間)が誘う共進化(時間)(ブログの枕単編) 今回も公演数が多くなりましたので、ブログの枕は単編にします。少し気が早いですが、例年のとおり今回と次回の2回に分けて新年の挨拶を投稿したいと思います。さて、多産で…
▼心を彩る感情(ブログの枕前編) 毎年10月27日から11月9日までの期間は「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という崇高な理念を掲げた読書週間とされていますが、今年も世界一の古本屋街として名高い神田神保町で神田古本まつりが開催され…
▼アート脳を描写する神経美学(ブログの枕単編) 今回も公演数が多くなりましたので、ブログの枕は単編にします。前々回のブログ記事では現代アートの歴史を簡単に俯瞰しながら美意識の拡張について触れましたが、今回はその続編として最先端の学問である神…
【注】今回は番外編として「ブログの枕」と「シリーズ現代を聴く」はお休み。 ▼JOLT Showcase Yokohama 2023 【演目】①Augented Hyenas <サウンドアート・アンサンブル>ノイズ・スカベンジャーズ ②The Mother in The Silver Mouth <能声楽家>青木涼子 ③D…
▼画餅に描かれているもの(ブログの枕短編) 今回は公演数が多くなりましたので、ブログの枕は短編にしています。さて、今年の中秋の名月は9月29日(金)ですが、過去のブログ記事でも触れたとおり、中国から「玉兎」伝説が日本に伝来し、月を意味する「…
▼酔い給え(ブログの枕前編) 前回のブログ記事で近代能楽集「卒塔婆小町」について簡単に触れましたが、三島由紀夫は現実の空虚さを冷静に見詰めて生き長らえる老婆の生き方を志向することが芸術家の道であると説いていますが、フランスの詩人C.ボードレ…
▼ミラーニューロンが彩る心映え(ブログの枕) 今年は1923年9月1日に発生した関東大震災から100年の節目にあたりますが、この教訓を語り継ぐために9月1は「防災の日」に指定されています。また、1854年11月5日に伊豆から四国にかけて発生…
▼日本の耳が聞く蝉の声(ブログの枕) 去る7月1日は郵便番号記念日でしたが、1968年に郵便番号制度が開始されたことで、日本全国津々浦々へ郵便物の効率的な配送が可能になりました。因みに、ナンバー君は郵便番号制度を宣伝するためのシンボルマーク…
▼拙ブログの立ち位置(今回はブログの枕はお休み) 月刊誌「レコード芸術」が2023年7月号(6月20日発売)をもって休刊します。僕の周囲にはクールな反応も多いですが、個人的には現代音楽に関する最新の情報に触れることができる殆ど唯一の公器とし…
▼五十音図(古典)とその拡張(前衛)(ブログの枕) 拙ブログのサイドバー「イヴェント情報」でもご紹介していますが、今年度に入ってから あ”~ 聴きに行きたいと思える食指が動く演奏会が増えてきた手応えを感じています。いわゆるクラシック音楽界にも本…
【5月3日分】【5月4日分】 ▼クロスオーバーする加賀文化(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。石川県は、日本三霊山の1つである白山を水源とする手取川が上流から多くの石を流す…
【5月3日分】【5月5日分】 ▼禅(鈴木大拙とジョン・ケージ)(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。石川県が生んだ賢人と言えば、哲学者の鈴木大拙(「禅」「日本的霊性」)と西田…
【5月4日分】【5月5日分】 ▼ボヘミアン(ジプシーと加賀一向衆)(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。クラシック音楽~現代音楽、西洋音楽~民族音楽(邦楽やジャズ等を含む)、…
▼言葉が彩る世界(ブログの枕) 前回のブログ記事で「世界を色取る言葉」として日本語の色名について簡単に触れましたが、今回は「言葉が彩る世界」として日本語が日本人の認知(意識)にどのような影響を与えているのかを英語との比較において簡単に触れて…
▼世界を色取る言葉(ブログの枕) 過去のブログ記事で文化圏による虹色の認識の違いに触れ、日本語には色(単色)や色彩(配色)を表現するための言葉(色名)の種類が多いと述べましたが、色名を表現する日本語の歴史と日本語が認知に与える影響について簡…
▼哀悼の意とエナジー風呂(ブログの枕の前編) 先日、坂本龍一さんが急逝されましたが、改めて、その存在感の大きさに思いを馳せています。僕は、2008年に赤坂ACTシアターで開催された坂本さんがプロデュースする公演「ロハスクラシック・コンサート…
▼温故知新DNAとクリスパー革命(ブログの枕) 前々々回のブログ記事でE.モリコーネ(P.ブーレーズと同世代の現代作曲家)へのオマージュとしてごく簡単に彼の代表的な映画音楽に触れ、それに関連して前々回及び前回のブログ記事でごく簡単にメディア…
▼しぐさの文化(ブログの枕) 前回のブログ記事でアナログメディア革命及びデジタルメディア革命に伴ってメディアが人間の意識を生産するようになった点に触れましたが、日本はバブル経済が崩壊した1990年1月4日からの「失われた30年」で、メディア…
▼人類とメディアの関係(ブログの枕) 前回のブログ記事ではE.モリコーネへのオマジューとして映画と映画音楽の歴史を大雑把に俯瞰しましたが、映画の誕生は20世紀前半のアナログメディア革命に位置付けられますので、この機会にメディアの歴史を簡単に…
▼世界を席巻した20世紀最大の発明(ブログの枕前編) 2020年7月に映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネが逝去されましたが、E.モリコーネへのオマージュとして公開されたドキュメンタリー映画を鑑賞しましたので、この機会に映画音楽の歴史を大雑…
▼DXからQXへ(ブログの枕の前編) 前々回及び前回のブログ記事では今年の干支である卯(兎)をモチーフにして、金烏玉兎のコンセプトとデザインの話しから、古典的な暦と時間の話しを経て、革新的な光格子時計と相対性理論の話しへと飛躍しましたが、そ…