大藝海〜藝術を編む〜

言葉を編む「大言海」(大槻文彦)、音楽を編む「大音海」(湯浅学)に肖って藝術を編む「大藝海」と名付けました。伝統に根差しながらも時代を「革新」する新しい芸術作品とこれを創作・実演する無名でも若く有能な芸術家をジャンルレスにキャッチアップしていきます。

向井響作曲個展「美少女革命」/カムイとアイヌの物語「イノミ」(ウポポイ)/オペラ「長い終わり」(高橋浩治)/アンサンブルフリーEAST第20回演奏会(大熊夏織)とナラティブを拡張する「推し」<STOP WAR IN UKRAINE>

<お詫び> ▼ナラティブを拡張する「推し」(ブログの枕単編) 東京スカイツリーがある東京都墨田区押上の地名は、隅田川が東京湾へ注ぐ河口に堆積した土砂で押し上げられて出来た陸地であることに由来しています。古地図を見ると、縄文時代には、武蔵野台地…

オペラ「マルコムX」(MET初演)とオペラ「アマゾンのフロレンシア」(MET初演)とオペラ「ニングル」(作曲家・渡辺俊幸/藤原歌劇団)とミュージック・シアター「PSAPPHA」(加藤訓子)とナラティブを生きる < STOP WAR IN UKRAINE >

▼ナラティブを生きる(ブログの枕単編) ウサギとカメ、北風と太陽、オオカミ少年などの寓話が世界中で親しまれているイソップ物語(紀元前6世紀の古代ギリシャ時代にトルコ人奴隷・イソップが生きるための知恵や権力者への戒めを物語るために自然物を擬人…

新年の挨拶②:現代音楽プロジェクト「かぐや」と東京都交響楽団定期演奏会(J.アダムズ)とJ-TRAD Ensemble MAHOROBAとタツノオトシゴの子育て<STOP WAR IN UKRAINE>

【新年の挨拶①はこちら】 ▼タツノオトシゴの子育て(ブログの枕単編) 謹賀新年。旧年中は拙ブログをご愛顧賜り、誠にありがとうございました。本年も旧倍のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。さて、後漢書の李膺伝には黄河竜門の急流を鯉が登ると竜…

新年の挨拶①:オペラ「デッドマン・ウォーキング」とタンゴ・オペリータ「ブエノスアイレスのアリア」と淡座「音曲夢見噺」と共生(空間)が誘う共進化(時間)< STOP WAR IN UKRAINE >

【新年の挨拶②はこちら】 ▼共生(空間)が誘う共進化(時間)(ブログの枕単編) 今回も公演数が多くなりましたので、ブログの枕は単編にします。少し気が早いですが、例年のとおり今回と次回の2回に分けて新年の挨拶を投稿したいと思います。さて、多産で…

MUSIC DAY IN KUNITACHI 2023(加藤訓子、 向笠愛里)とシャリーノ祭りとオペラ「午後の曳航」(二期会)と能声楽家・青木涼子コンサートシリーズ 「現代音楽✕能」と心を彩る感情をハッキングする芸術<STOP WAR IN UKRAINE>

▼心を彩る感情(ブログの枕前編) 毎年10月27日から11月9日までの期間は「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という崇高な理念を掲げた読書週間とされていますが、今年も世界一の古本屋街として名高い神田神保町で神田古本まつりが開催され…

瀬川裕美子ピアノ・リサイタル「ブーレーズ:第2ソナタ別様の作動」とジュリアード弦楽四重奏団「カヴァティーナ」とアート脳を描写する神経美学<STOP WAR IN UKRAINE>

▼アート脳を描写する神経美学(ブログの枕単編) 今回も公演数が多くなりましたので、ブログの枕は単編にします。前々回のブログ記事では現代アートの歴史を簡単に俯瞰しながら美意識の拡張について触れましたが、今回はその続編として最先端の学問である神…

JOLT Showcase Yokohama 2023<STOP WAR IN UKRAINE>

【注】今回は番外編として「ブログの枕」と「シリーズ現代を聴く」はお休み。 ▼JOLT Showcase Yokohama 2023 【演目】①Augented Hyenas <サウンドアート・アンサンブル>ノイズ・スカベンジャーズ ②The Mother in The Silver Mouth <能声楽家>青木涼子 ③D…

染田真実子チェンバロ・リサイタルと黒川侑ヴァイオリン・リサイタルとファジル・サイ2023(服部百音)と両国アートフェスティバル2023(西陽子、山田岳、林正樹)と画餅に描かれているもの<STOP WAR IN UKRAINE>

▼画餅に描かれているもの(ブログの枕短編) 今回は公演数が多くなりましたので、ブログの枕は短編にしています。さて、今年の中秋の名月は9月29日(金)ですが、過去のブログ記事でも触れたとおり、中国から「玉兎」伝説が日本に伝来し、月を意味する「…

サントリーホールサマーフェスティバル2023と音楽の芥川賞とドーパ民革命<STOP WAR IN UKRAINE>

▼酔い給え(ブログの枕前編) 前回のブログ記事で近代能楽集「卒塔婆小町」について簡単に触れましたが、三島由紀夫は現実の空虚さを冷静に見詰めて生き長らえる老婆の生き方を志向することが芸術家の道であると説いていますが、フランスの詩人C.ボードレ…

細川俊夫のヴァイオリン協奏曲「祈る人」(日本初演)とフランソワ・ファイのオペラ「卒塔婆小町」(世界初演)とミラーニューロンが彩る心映え<STOP WAR IN UKRAINE>

▼ミラーニューロンが彩る心映え(ブログの枕) 今年は1923年9月1日に発生した関東大震災から100年の節目にあたりますが、この教訓を語り継ぐために9月1は「防災の日」に指定されています。また、1854年11月5日に伊豆から四国にかけて発生…

アンサンブル室町「室町のミサ」とボンクリ・フェス2023「スペシャル・コンサートA面」と日本の耳が聞く蝉の声<STOP WAR IN UKRAINE>

▼日本の耳が聞く蝉の声(ブログの枕) 去る7月1日は郵便番号記念日でしたが、1968年に郵便番号制度が開始されたことで、日本全国津々浦々へ郵便物の効率的な配送が可能になりました。因みに、ナンバー君は郵便番号制度を宣伝するためのシンボルマーク…

調布国際音楽祭ワークショップ「新しい音楽を作る」とオペラ「チャンピオン」(MET初演)と拙ブログの立ち位置<STOP WAR IN UKRAINE>

▼拙ブログの立ち位置(今回はブログの枕はお休み) 月刊誌「レコード芸術」が2023年7月号(6月20日発売)をもって休刊します。僕の周囲にはクールな反応も多いですが、個人的には現代音楽に関する最新の情報に触れることができる殆ど唯一の公器とし…

演奏会「京都・国際音楽学生フェスティバル2023」と映画「Tar/ター」と「か゜~」(五十音図(古典)とその拡張(前衛))<STOP WAR IN UKRAINE>

▼五十音図(古典)とその拡張(前衛)(ブログの枕) 拙ブログのサイドバー「イヴェント情報」でもご紹介していますが、今年度に入ってから あ”~ 聴きに行きたいと思える食指が動く演奏会が増えてきた手応えを感じています。いわゆるクラシック音楽界にも本…

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023(5月5日)とクロスオーバーする加賀文化<STOP WAR IN UKRAINE>

【5月3日分】【5月4日分】 ▼クロスオーバーする加賀文化(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。石川県は、日本三霊山の1つである白山を水源とする手取川が上流から多くの石を流す…

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023(5月4日)と禅(鈴木大拙とジョン・ケージ)<STOP WAR IN UKRAINE>

【5月3日分】【5月5日分】 ▼禅(鈴木大拙とジョン・ケージ)(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。石川県が生んだ賢人と言えば、哲学者の鈴木大拙(「禅」「日本的霊性」)と西田…

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023(5月3日)とボヘミアン(ジプシーと加賀一向衆)<STOP WAR IN UKRAINE>

【5月4日分】【5月5日分】 ▼ボヘミアン(ジプシーと加賀一向衆)(ブログの枕) GWの連休を利用して観光がてら「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2023」に来ています。クラシック音楽~現代音楽、西洋音楽~民族音楽(邦楽やジャズ等を含む)、…

東京シンフォニエッタ第52回定期演奏会と言葉が彩る世界<STOP WAR IN UKRAINE>

▼言葉が彩る世界(ブログの枕) 前回のブログ記事で「世界を色取る言葉」として日本語の色名について簡単に触れましたが、今回は「言葉が彩る世界」として日本語が日本人の認知(意識)にどのような影響を与えているのかを英語との比較において簡単に触れて…

アマービレフィルハーモニー管弦楽団第13回定期演奏会と世界を色取る言葉<STOP WAR IN UKRAINE>

▼世界を色取る言葉(ブログの枕) 過去のブログ記事で文化圏による虹色の認識の違いに触れ、日本語には色(単色)や色彩(配色)を表現するための言葉(色名)の種類が多いと述べましたが、色名を表現する日本語の歴史と日本語が認知に与える影響について簡…

演奏会「東京・春・音楽祭2023」とエナジー風呂と心の病<STOP WAR IN UKRAINE>

▼哀悼の意とエナジー風呂(ブログの枕の前編) 先日、坂本龍一さんが急逝されましたが、改めて、その存在感の大きさに思いを馳せています。僕は、2008年に赤坂ACTシアターで開催された坂本さんがプロデュースする公演「ロハスクラシック・コンサート…

【演奏会】第24回レア・ピアノミュージック「温故知新ブーレーズとエスケシュの場合」と温故知新DNAとクリスパー革命<STOP WAR IN UKRAINE>

▼温故知新DNAとクリスパー革命(ブログの枕) 前々々回のブログ記事でE.モリコーネ(P.ブーレーズと同世代の現代作曲家)へのオマージュとしてごく簡単に彼の代表的な映画音楽に触れ、それに関連して前々回及び前回のブログ記事でごく簡単にメディア…

新作ミュージカル「マリー=ガブリエルの自画像」(アトリエ公演)としぐさの文化<STOP WAR IN UKRAINE>

▼しぐさの文化(ブログの枕) 前回のブログ記事でアナログメディア革命及びデジタルメディア革命に伴ってメディアが人間の意識を生産するようになった点に触れましたが、日本はバブル経済が崩壊した1990年1月4日からの「失われた30年」で、メディア…

演奏会「Register Trio Vol.3 開拓」とメディア論<STOP WAR IN UKRAINE>

▼人類とメディアの関係(ブログの枕) 前回のブログ記事ではE.モリコーネへのオマジューとして映画と映画音楽の歴史を大雑把に俯瞰しましたが、映画の誕生は20世紀前半のアナログメディア革命に位置付けられますので、この機会にメディアの歴史を簡単に…

映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」と映画音楽<STOP WAR IN UKRAINE>

▼世界を席巻した20世紀最大の発明(ブログの枕前編) 2020年7月に映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネが逝去されましたが、E.モリコーネへのオマージュとして公開されたドキュメンタリー映画を鑑賞しましたので、この機会に映画音楽の歴史を大雑…

現代音楽フェスティバル「Cabinet of Curiosities」と第二次量子革命<STOP WAR IN UKRAINE>

▼DXからQXへ(ブログの枕の前編) 前々回及び前回のブログ記事では今年の干支である卯(兎)をモチーフにして、金烏玉兎のコンセプトとデザインの話しから、古典的な暦と時間の話しを経て、革新的な光格子時計と相対性理論の話しへと飛躍しましたが、そ…

新年の挨拶(その2)と人工知能美学芸術展「演奏家に指が10本しかないのは作曲家の責任なのか」<STOP WAR IN UKRAINE>

▼時をかける兎と世界の新年(ブログの枕の前編) 謹賀新年!「新しき 年の始めに かくしこそ 千歳を重ねて 楽しきを積め」(詠み人知らず/古今和歌集)と詠まれているとおり、未だWHOからパンデミック終息宣言はありませんが、今年は人生を楽しむための…

新年の挨拶(その1)と2つの演奏会(演奏会「第一回藤舎花帆リサイタル 月をめでる」と演奏会「安嶋三保子 第一回箏ソロリサイタル」)<STOP WAR IN UKRAINE>

▼「市虎三伝」から「鳶目兎耳」(ブログの枕の前編) 旧年中は、拙ブログをご愛顧賜り誠にありがとうございました。皆様にとりまして幸多い新年になりますことを衷心より祈願しております。アフターコロナやニューノーマルという言葉が全く聞かれなくなりま…

演奏会「現音 Music of our Time 2022」とブリロの箱<STOP WAR IN UKRAINE>

▼マウスとデザイン(ブログの枕の前編) 現代人が1日の中で一番長く握り締めているものは筆記用具(~昭和)からマウスやスマホ(平成~)へ変化したと言えるかもしれませんが、来る12月9日は「マウスの誕生日」です。同じマウスでも「ミッキーマウスの…

演奏会「洗足学園オンラインフェスティバル2022」と映画「土を喰らう十二ヵ月」と一汁三菜の日<STOP WAR IN UKRAINE>

▼一汁三菜の食文化(ブログの枕の前編) 毎月13日は「一汁三菜の日」とされていますが、2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、それを記念して「うま味」(1908年に東京帝國大学・池田菊苗教授が「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」…

演奏会「バロックチェロ✕モダンチェロ~2台のチェロによる独奏演奏会~」と聴覚<STOP WAR IN UKRAINE>

▼文化の日とレコードの日(ブログの枕の前編) 今日は「文化の日」です。もともと11月3日は明治天皇の誕生日で祝日とされていましたが、1946年11月3日に日本国憲法が公布されたことを記念して1948年に「自由と平和を愛し、文化をすすめる」と…

演奏会「西澤健一 協奏曲作品の夕べ」と秋の香<STOP WAR IN UKRAINE>

▼秋の香(ブログの枕の前編) 「高松の この峰も狭に 笠立てて 満ち盛りたる 秋の香のよさ」という和歌が万葉集に集録されています。「高松」とは奈良県高円山のことで(「高」は高円山、「松」は松茸の掛詞)、「笠立」は松茸が大きく笠を広げている姿を表…